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目次
AI(人工知能)が人間の仕事を奪う!?
2015年に野村総合研究所(NRI)がイギリスのオックスフォード大学との共同研究により、
国内の601種類の職業に対し、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算しました。
結果としては、2025~2035年のうちに日本の労働人口の約 49%が就いている職業において、
人工知能やロボットに代替することが可能との推計結果を出しています。
参考:『日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~』
AI(人工知能)の定義とは?
結論から言うと、AI(人工知能)の国際的な定義は存在しません。
現在の一般的な定義としては、人間が脳を脳を利用して行っている知的な作業(画像・音声認識など)を、
コンピュータ上に構築した人工的な知能によって実現できる技術や研究分野のことを指しています。
現在では18の研究分野が存在しているようです。
それぞれの研究分野に関する概要の説明は以下。
https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AIresearch.html
AI(人工知能)が普及した背景は?
コンピュータの性能が飛躍的にあがり、ビッグデータの時代が来たことにより、
インターネットを介して非常に大量のデータが手に入るようになりました。
しかし、それを活用・分析して新しい価値を生み出すことでができなければタカラの持ち腐れです。
これまでは、人間が自らの脳を利用して、データを基に観察や実験を行い、規則性・ルールを見つけ出してきましたが(従来のサイエンス)、データが膨大になりすぎたことで人間にも限界があります。
そういった膨大なデータを機械によって分析し、規則性・ルールを見つけ出そう(データサイエンス)
ということで注目されたのが「機械学習」というものです。(先に掲載した18の研究分野の1つ)
はたしてシンギュラリティは来るのか!?
巷では、数十年後にはシンギュラリティが訪れると言われています。
そもそもシンギュラリティとは、
シンギュラリティ(Singularity)は英語で「特異点」の意味。「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、または、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のこと。
https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/singularity.html
結局どういうことかというと、AI自身がさらに優れた知能を生み出すことで人間の知能を超越し、
人間を支配するような世界が訪れるのではないか、ということです。
結論から言うと、以下の著書では「シンギュラリティは絶対に来ない!」と言っているんですね。
そもそも人間の脳の仕組みは長年の研究でも解明されていないなかで、
機械によって人間の脳を完全に実現する、ましてや追い越すなんてことはできないということなんです。
人工知能はあくまでも人間の脳の「拡張機能」という考え方がしっくり来ますね。
人間とAI(人工知能)の役割分担
先の章では、AI(人工知能)はあくまで人間の脳の「拡張機能」であることを説明しました。
今後、人間とAI(人工知能)の役割は以下にようになってきます。
①人間が解決したいこと、知りたいこと(テーマ)を決めて、AI(人工知能)に問いをする。
②AI(人工知能)が機械学習によりモデル(規則性・ルール)を見つける。
③人間がその規則性・ルールを使用してビジネスに活かしていく。
④さらに最適な規則性・ルールを見つけ出すため、①に戻る。
図解したものが以下です。
「東ロボくん」プロジェクトからわかること
東ロボくんプロジェクトとは、AI(人工知能)を使って東京大学に合格しようとするプロジェクトです。
(2016年終了)
ここだけ聞くと、「AI(人工知能)ってもうそこまで実現できるの!?」と思ってしまいますよね。
しかし、どうやら、AIで東京大学に合格することが本当の目的ではなく、
このプロジェクトを通して、AIに可能なこと、不可能なこと(AIの限界)を世の中に分からせること、
が本当の目的だったそうです。
それでは、そのプロジェクトの結果はどうだったか?
結果は、「失敗」に終わりました。なぜかというと、AIは「意味」が全く理解できないそうです。
例えば、国語の文章問題で、「傍線部の筆者の気持ちを述べよ」などの問題だと、
前後の文章から筆者の気持ちを類推して答える必要があります。
しかし、AIは単語1つ1つの意味は分かるけれど、文章になったときに全く意味がわからなくなるため、
読解力が問われるような問題だとことごとく誤答したようです。(AIの限界)
でも、Siriに「恵比寿のレストランを教えて」というと、オススメ出してくれるじゃないか、と。
あれは「恵比寿」と「レストラン」という単語だけを抜き取って検索をしているだけで、
決して意味を理解している訳ではないんですね。
そういった意味だと、世界史のように「XXXX年におこった事件は何か」のような問題には
容易に答えることができた、というのにも納得ができますよね。
以上、東ロボくんプロジェクトのことを見てきましたが、プロジェクト失敗から2つのことが分かると思います。
・人間の脳を使って複雑な意味の解釈などを行うものは苦手・できない
・人間の脳でいう記憶問題など複雑な思考を介さないものは得意
ここから、単純業務や手順が決まっている作業はAIによって代替される可能性が高いことが分かります。
AI(人工知能)によって代替可能性が高い職業100個
技能や経験の蓄積に依存し、パターン化しやすく定型的で、特定の領域を越えない能力
AI(人工知能)によって代替可能性が低い職業100個
感性、協調性、創造性、好奇心、問題発見力など非定型的で、機械を何にどう使うかを決められる能力
AI(人工知能)関連の職種に興味がある方はこちらをチェック!
ここまでAI(人工知能)とは何か、AI(人工知能)にできることとできないこと、AI(人工知能)に代替可能性がある職業を見てきました。
今後さらに市場規模が大きくなるAI(人工知能)業界ですが、AI人材が足りていないのも実情です。
需要が大きくなるのが明白なのに、供給のスピードが圧倒的に追いついていないのです。
そこで、皆さんがその人材になることで社会的価値を爆発的に向上させてみませんか?
AI(人工知能)関連の職種に関する記事は以下にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!